家造りは地域によって土地の値段や総工費、その後の生活に大きな影響が出ることもあります。都市部と郊外それぞれの特徴をよく理解した上で選択することが大切です。今回は地域で異なる家造りのメリットやデメリットについて解説していきます。

都市部での家造り

生活の利便性を最優先にして東京を始めとした大都市圏での家造りを希望する人は少なくありません。都市部は魅力も多い反面、場所ならではの問題点もあります。今回紹介するのは都市部で家を建てるメリットとデメリットについてです。

都市部の家造りのメリット

都市部は地価が高いですが、これは人気のあるエリアだからです。狭小住宅でもいいので都市部に家を建てたいと考える人は少なくありません。都市部は人やモノ、お金が集中しており、その恩恵を受けることができま…

都市部の家造りのデメリット

都市部での生活や家造りはよいことばかりではありません。都市部に家を建てて生活するということは喧噪の中で暮らすということです。自然もあまりありません。また、街の雰囲気が合わないと、生活に大きなストレ…

都市部の家造りの予算相場

土地に掛かる費用の相場

家造りをするためには、まずはじめに土地を用意する必要があるのですが、特に地価が高い都市部では、土地代だけで家造りの費用の大半を占めるケースも珍しくありません。都市部では平均的な30坪程度の土地を購入しようとすると、数千万円単位のお金が必要になってきます。例えば、坪単価が150万円だとすると、土地代だけで4,500万円となり、それに不動産業者に支払う仲介手数料や登記の名義変更に要する費用、不動産取得税などの各種税金などを加えると、合計で5,000万円近くの出費となります。予算の制約があるので土地にそこまでの費用を掛けられないというのであれば、10坪程度の狭小住宅という選択肢も検討すべきでしょう。その場合には、土地代は2,000万円弱で済むはずです。

建物に掛かる費用の相場

建物を建てるためにも、それなりに費用が必要になってきます。土地と違って、建物の相場は都市部と地方とでそこまで極端に変わるわけではありません。地方と比べてこじんまりとした家が多い都市部では、建物の建築費用の相場は地方に比べてむしろ安いケースも珍しくありません。 もっとも、全国的に名の知れた住宅メーカーで家を建てようとすると、2,000万円から3,000万円程度の費用はどうしても必要になってきます。そのため、30坪の土地に延床面積が30坪程度の家を建てようとすると、全部合わせて8,000万円程度の出費にはなるでしょう。もし少しでも安く家を建てたいのであれば、ローコストメーカーと呼ばれるところに相談するのも一案です。大手に比べて建物の建築コストを抑えられるため、うまくいけばトータルの支出を6,000万円程度に収められるかもしれません。

郊外の家造り

時代の移り変わりの中で自然に囲まれて穏やかな余生を暮らすことを見据えてあえて郊外に家を建てる人も増えています。郊外の家造りは利点だけでなく注意点なども理解した上で決断することが大切です。ここからは郊外の家造りにおけるメリット、デメリットについてわかりやすく解説していきます。

郊外の家造りのメリット

都市の中心地から離れた郊外に家を建設するメリットはたくさんあります。第一に、面積当たりの土地代が安くなるためトータルで建設費用が安く済むことです。次に、周りにある自然の眺望を取り入れたり、敷地内に…

郊外の家造りのデメリット

郊外に家を建てた場合、都心部から離れてしまうことから都心部にある会社や学校までの移動時間が長くなってしまいます。郊外は場所によっては、電車やバスなどの公共の交通機関の利便性が悪いところもあります。…

郊外の家造りの予算相場

もしも家を建てるのであれば、都心に近い場所のほうが何かと便利です。しかし、都心に近くなればなるほど土地の価格が上昇します。建物の建築費用は、都心部でも郊外でも変わりません。しかし土地に関しては全く…